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統合失調症の歴史

統合失調症は、精神疾患の一種で、幻覚や妄想、感情のフラットニングなどの症状が特徴です。この記事では、統合失調症の名称の由来と、なぜ日本で「統合失調症」という名称が使われるのかについて説明したいと思います。

統合失調症の名称の由来

統合失調症は、元々ドイツの精神科医エミール・クレペリンが「気分精神分裂症状群」(Dementia Praecox)として分類しました。その後、1911年にスイスの精神科医ユーゴ・シュライバーが、思考や感情、行動の統合に関わる機能の分裂を特徴とすることから、ギリシャ語で「分裂」を意味する「スキゾ(schizo)」と「精神」を意味する「フレニア(phrenia)」を組み合わせた「Schizophrenia」という名前を提案しました。

 

なぜ日本で「統合失調症」という名称が使われるのか

日本では「統合失調症」という名称が使われる理由は主に以下の2点のようです。

a. 誤解の解消: 「精神分裂病」という言葉は、「人格が分裂している」という誤解を招くことがあります。統合失調症は、思考、感情、行動の統合に問題がある疾患であり、人格分裂症ではありません。この誤解を解消するために、日本では「統合失調症」という名称が用いられるようになりました。

b. 患者と家族への配慮: 「精神分裂病」という用語は、社会的な偏見や差別を生むことがあります。これにより、患者や家族が治療を受けることをためらう場合がありました。そこで、「統合失調症」という名称が導入されることで、患者や家族が受ける偏見や差別を軽減し、治療へのアクセスが向上することが期待されています。

日本では、2002年8月の日本精神神経学会において、「精神分裂病」という病名は正式に「統合失調症」に変更されました。 病気になった方やその家族が「精神分裂」という言葉により誤解や差別を受けないよう配慮されたからでした。私たちも、当事者の方や支える家族の方々が偏見を受けない世界を作る一助を担っていきたいと思います。

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