円満に治療につなげることは難しい
先日、こんなニュースが報道されました。
埼玉新聞
15歳の娘死亡…精神科を勧められ、激怒して刺した母に懲役4年 当時の夫...
所沢市の自宅で2020年8月、15歳の娘を殺害したとして、殺人の罪に問われた東京都港区赤坂、無職宮田聖子被告(54)の裁判員裁判(北村和裁判長)の判決公判が14日、さいたま地裁で開かれた。北村裁判長…
精神科受診を勧めた娘を、母親が殺してしまい、その件で有罪判決が下されたのです。
母親は、統合失調症を患っていました。
この話を聞いて、心がざわついた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
統合失調症は、病識(自分が病気であるという認識)を持ちづらいと言われています。
また、重症度によっては、自分自身や他人を傷つけてしまう方もいます。
さらに、精神科を受診することに対する偏見が、患者を頑なにしてしまいます。
このご一家は残念なことに事件化してしまったので、世間に周知されましたが、人知れず患者と必死に向きあっているご家庭は、たくさんあるのだと思います。
統合失調症に対する正しい知識と、家族も含めた包括的な支援が充実すれば、良い経過を辿られる前例が増え、結果的にこの病気を受け容れて前向きに治療していく方が増えるのではないかと考えています。
心のカーテンは、統合失調症患者家族をオンラインで支援し、当事者とご家族両方が生きやすい社会となることを目指します。
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