心のカーテンについて

「当事者も当事者家族も安心安全に暮らせる社会」の創出をめざして

わが国における精神疾患を有する総患者数は約419.3万人と増加傾向にあり、疾病別にみると統合失調症が最多となっています。精神医療は日進月歩で進化してますが、精神疾患患者を抱える家族の心労は医療の対象ではありません。
従来からある家族への支援策として、家族会等があります。しかし、利用者の高齢化が進み、若者が参加しにくかったり、身近な地域に家族会が無いといった問題があります。精神疾患患者を抱える家族は孤独感に苛まれ、一人で抱え込んでしまった結果、支える家族が共倒れになるケースも多々見受けられます。

 

家族が精神疾患という問題は周囲に相談しにくい

家族が精神疾患という問題は、偏見という観点から、「周囲に相談しにくい。」と言う方は圧倒的に多い様に見受けられます。
例えば、「精神障害者は何をするかわからなくて怖い」「精神疾患は心が弱いわがままな人の病気だ」といった、当事者個人の個性を蔑ろにした「精神疾患、精神障害者」という言葉だけで当事者の個性を判断してしまい、結果安易に偏見と繋がってしまう事が、周囲に相談しにくい問題へと繋がっていると考えられます。

 

私たち心のカーテンができる事

そこで私たちは当事者家族に共感し、寄り添うことで安全基地のような居場所を作ることにしました。当事者家族が普段抑えている誰にも言えない感情を吐き出し、心に余裕を持つ手助けをします。当事者家族に必要なのは、我慢ではなく、心のゆとりです。その為の支援を行う方法に、通話による対話は勿論、メタバースが有効な手段であると考えられます。
又当事者家族限定のクローズドなSNSも運営しております。同じ境遇だからこそ理解し合い共感し、有用な情報の交換もできる事も大きなメリットになり得ると考えています。

 

私たちの目指す先

今後こういった支援事業を提供していくため、信頼性の面から非営利のNPO法人格を取得し、特定非営利活動法人心のカーテンを設立することといたしました。精神疾患患者を抱える家族の方々を中心に、支援を必要とするすべての人々が、健やかに暮らせる地域社会づくりに貢献します。あわせて、精神疾患への偏見の解消を目的とした社会教育の推進を図る活動を行っていきます。